転職面接対策!面接マナーや聞かれる質問、NGな受け答え方【中途採用/第二新卒】

転職面接対策の肝は、「面接マナー」「よく聞かれる質問」「NGな受け答え方」の3つに集約されます。
 ・面接マナー
  服装・メイク、携帯電話、ノック回数、挨拶、名刺の受け取り方、椅子の座り方
 ・よく聞かれる質問
  自己紹介、退職理由/転職理由、志望動機、長所と短所、空白期間、転職回数、入社時期、逆質問
 ・NGな受け答え方
  丸暗記して話す、圧迫面接で慌てる、虚をつく、視線が泳ぐ、話を遮る

上記が、中途採用・第二新卒転職で、最低限これだけは押さえたいポイントになります。
それでは、さっそく転職面接対策の詳細をお伝えしていきましょう。

目次

転職面接のマナー対策【中途採用/第二新卒】

中途採用・第二新卒転職の面接マナーは、主に6つあります。
具体的には、「服装・メイク」「携帯電話」「ノック回数」「挨拶」「名刺の受け取り方」「椅子の座り方」の礼儀作法です。
ビジネスマナーで不採用になるのは、非常にもったいないので、確実にクリアしておきましょう。

マナー1.服装・メイクはシンプルに

服装・メイクは、シンプルで清潔感のあるものにするのが基本になります。
スーツならストライプ柄より無地、ワイシャツなら色物・柄物より白無地がおすすめです。
女性の場合は、すっぴんはNGで、控えめなナチュラルメイクが無難でしょう。

マナー2.携帯電話の電源は切る

面接時は、携帯電話は電源をオフにするか、機内モード(音が鳴らないマナーモード)にする必要があります。
なお機内モードにする場合、アラームは鳴ってしまうので、アラームも必ずオフにしておきましょう。

マナー3.入室時のノック回数は3回

日本企業の場合、入室時の正しいノック回数は、「コン・コン・コン」の3回です。
一方で、海外企業・外資系企業の場合は例外で、世界標準公式マナー(プロトコール・マナー)に則った4回が望ましいことがあります。

マナー4.挨拶は自分からする

面接時の挨拶は、受け身の姿勢はNGで、自分からするのが基本です。
受付のとき、会社で人とすれ違ったとき、オンライン面接の画面が映ったときなどは、自分から「こんにちは」や「おはようございます」と挨拶をしましょう。

マナー5.受け取った名刺は左側に置く

面接で名刺をもらうシーンがある場合、両手で受け取り、自分から見て机の左側に置きます。
机がない場合は別として、いきなり胸ポケットなどにしまうと、少し雑な印象になるので注意しましょう。
なお、面接時に自分の名刺は渡す必要はなく、受け取るだけで問題ありません。

マナー6.椅子の背もたれにもたれない

面接時の椅子の座り方は、背もたれから拳1個ぶん空けて、背筋を伸ばした姿勢になります。
背もたれにもたれると、偉そうな態度に見えることがあるので要注意です。

転職面接で聞かれる質問と対策【中途採用/第二新卒】

中途採用や第二新卒転職で、よく聞かれる質問事項は主に8つあります。
具体的には、「自己紹介」「退職理由/転職理由」「志望動機」「長所と短所」「空白期間」「転職回数」「入社時期」「逆質問」の8項目です。
それぞれの質問事項と具体的な対策について、お伝えしていきます。

質問1.自己紹介(前職の仕事内容)

面接の冒頭で、「自己紹介をお願いします」「これまでの仕事内容を教えてください」と面接官に言われるケースは、非常に多いです。
この最初の自己紹介で、これまでの職務経歴、つまり前職(現職)や前々職の仕事内容について簡単に説明します。
そして追加で、「自己PRもお願いします」を求められるケースもあるでしょう。

自己紹介におけるポイントは、「わかりやすさ」と「簡潔さ(30秒~1分程度にまとめること)」です。
注意点として、いきなり細かい説明に入るのは、やめておきましょう。
具体的な内容は、面接官に質問されてから話すのがおすすめです。

質問2.退職理由/転職理由

退職理由と転職理由は、一緒に尋ねられることが多い質問です。
面接官は、「何に不平不満を抱いていたのか」という本音を特に確認しようとします。
「転職しようと思ったきっかけはなんですか」「前職(現職)で不満な点はありましたか?」のように質問される場合もあります。

対策としては、ネガティブな理由ではなく、ポジティブな理由であることを強調することです。
 ネガティブな理由:人間関係がうまくいかない、残業が多いなど
 ポジティブな理由:新しい仕事に挑戦したい、キャリアアップしたいなど

質問3.志望動機

志望動機(志望理由)にまつわる質問は、志望の本気度を測る重要な質問です。
ストレートに問う場合は「志望動機を教えてください」、もっと突っ込んで問う場合は「この業界/職種を選んだ理由は?」「会社選びの軸は?」「入社後にしたいことは?」といった質問になります。

志望動機の対策としては、「やりたいこと(具体的な仕事内容)」と「できること(活かせる経験やスキル)」の両方を考えておくことです。
ただ単に「やりたい仕事がある」と主張するのではなく、「私はこういう貢献ができる」といったところまで話せると、本気さが伝わりやすくなります。

質問4.長所と短所

長所・短所について質問されたら、大前提として、応募企業の仕事と直接関係のあるものを回答します。
仕事と全然関係のない話をしてしまうと、話がかみ合わない人、頭の弱い人といったマイナス評価につながる恐れがあります。

加えて、面接官に「自分自身を客観視できている人だ」と感じさせることも重要です。
自己理解が不十分で「自分の市場価値がわかっていないな」と思われるのは、もったいないと言えます。

対策としては、自己分析本のワークに取り組んだり、キャリアアドバイザーにどう見えるか聞いたりすることです。
加えて、その長所・短所があることを裏づけるエピソードや実績の話も、あらかじめ準備する必要があります。
また、短所の話に関しては、「短所克服のために何をやっているか」という質問にも備えておきましょう。

質問5.空白期間の理由

空白期間(ブランク)があったら、面接官は「この空白期間は何をしていましたか?」「なぜ1年以上も空いているのですか?」などと質問したくなります。
このとき「何もしていない」や「リフレッシュしていた」という答え方は、あまりよい印象をもたれません。
ニートのような印象があると、「ちゃんと働けるか」「すぐに辞めないか」といった不安が強くなるからです。

対策としては、空白期間中に「何か得たこと」「リスキリングしていたこと」「挑戦していたこと」など、ポジティブな話にすることです。

もしくは、正直に話して、誠意を見せるといったやり方もあります。
ただ、面接官を不安にさせると不採用になりかねないので、慎重に言葉を選びましょう。

質問6.転職回数が多い理由

何度も転職を繰り返していると、「転職回数が多いですが、何か理由はありますか?」と質問されることがあります。
面接官の質問目的は、「 転職後、すぐ辞めるのでは?」といった心配がないか確認することです。

面接官の心配を解消する対策としては、「腰を据えて長く働きたい」といった意思を伝えることです。
「なぜ長く働ける職場だと考えるのか」といった理由を説明できると、説得力が増します。

質問7.入社時期

入社時期(入社可能日)に関する質問は、「いつから働けますか?」と聞かれることが多いです。
この質問がきたら、面接官も質問したいことをある程度聞き終わっており、面接も終盤に向かっていると推測できます。

入社時期の答え方は、在職中なら「2~3カ月後です」、離職中なら「すぐに働けます」と言うのが当たり障りのない回答です。
引っ越しなど特別な事情があれば、たとえば、もう1カ月余裕をもって回答するようなイメージになります。

質問8.企業への逆質問

企業への逆質問は、「何か質問はありますか」といった聞かれ方をします。
ここで「特にありません」と回答してしまうと、悪い印象で面接を終えるリスクが高いです。
よい印象で面接を終えるためにも、「よく調べてるね」と思われるような質問をしましょう。

逆質問対策のコツは、インターネットで調べればわかることは聞かないことです。
一次面接なら最低3つ、最終面接なら最低5つの逆質問を準備しておきましょう。
ネタ切れリスクを考慮して、多めに準備しておくと安心です。

転職面接のNGな受け答え方と対策【中途採用/第二新卒】

中途採用や第二新卒転職の面接で気をつけることは、これから紹介するNGな受け答え方をしないことが挙げられます。
具体的なNG行動は、「丸暗記した内容を話す」「圧迫面接で焦る、慌てる」「虚言や盛った話をする」「不自然に視線が泳ぐ」「面接官の話を途中で遮る」の5つです。
それぞれ対策も含めて、お伝えしていきましょう。

NG行動1.丸暗記した内容を話す

面接で想定される質問の答えを準備するのは大切ですが、それを丸暗記して棒読みするのは考えものです。
丸暗記した話をしていると、「質問の答えになっていない」「聞かれたことに答えていない」と思われるリスクがあります。
そうなると、「自分を動物に例えるとなんですか?」のような、答えづらい質問が飛んでくるかもしれません。

すぐできる対策としては、無理に即答しようとせず、必要に応じて2~3秒ほど考えて回答することです。

NG行動2.圧迫面接で焦る、慌てる

圧迫面接がきたと思ったら、焦らず、慌てずに対処することが重要です。
そもそも圧迫面接の目的は、求職者のストレス耐性や本性を確認することになります。
面接官の多くは、わざと意地悪な質問をしたり、露骨に悪い態度で無視したりしているのです。

対策としては、「この面接官の演技は上手だな」などと、冷静に状況を俯瞰することです。
演技だと考えることができれば、感情的な焦りも、かなり軽減できます。

NG行動3.虚言や盛った話をする

面接では少しでも自分をよく見せるために、嘘をついたり、盛った話をしたりする人もいます。
しかし、実際はバレていることが多く、面接官からすると見慣れた光景になります。
面接官も人を見抜くプロであり、嘘や盛った話には目を光らせているのは当然のことです。

対策としては、嘘つかないで、好印象を与える方法を考えましょう。
たとえば、嘘をつかない素直さや誠実さは、立派なアピールポイントになりえます。
もっと言えば、正々堂々とした姿は、自信や余裕を感じさせるものです。

NG行動4.不自然に視線が泳ぐ

面接で緊張していると、視点が定まらないで、泳いでしまうことがよくあります。
特に想定外の質問がきたり、言葉が出てこなくなったりしたときに、目がキョロキョロしやすいものです。
その結果、面接官に「自分に自信がない人」や「挙動不審な人」と思われてしまいます。

もし目を見て話すのが苦手なら、対策としては、面接官の「顔」ではなく「ネクタイの結び目」を見ることです。
なお面接官が複数いる場合は、それぞれの面接官に適宜視線を向ける「アイコンタクト」も大切になります。

NG行動5.面接官の話を途中で遮る

特別な理由がないかぎり、面接官の話を途中で遮るのはNGな行為になります。
これをやると、「自分の話ばかりして、人の話を最後まで聞かない人」に見えてしまうからです。
「人の話を最後まで聞きなさい」とよく言われる人は、意識的に気をつける必要があります。

対策としては、面接練習で自分の話し方を録音して、話し方の癖を知ることです。
たとえば面接練習をしてくれるキャリアアドバイザーに、録音の許可をもらって、自分の話を聞いてみるのがおすすめです。
それが難しければ、面接官の話のあとに一拍間を置くというやり方もあります。

まとめ

転職面接対策においては、「面接マナー」「よく聞かれる質問」「NGな受け答え方」の3つのポイントが重要です。面接マナーでは、服装・メイクや携帯電話の扱い、入室時のノック回数など基本的なビジネスマナーを押さえることが肝心です。よく聞かれる質問には、自己紹介や志望動機、長所と短所などがあり、具体的な対策を考えておく必要があります。また、NGな受け答え方としては、丸暗記した内容を話すことや圧迫面接で慌てることが挙げられます。これらのポイントを押さえることで、自信を持って面接に臨むことができ、成功の確率を高めることができます。

転職面接は、自分の人生を左右する、重要な節目になります。
転職を成功させるために⾯接の準備をしたいという方は、お気軽にキャリアアドバイザーにご相談ください。

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