介護職や介護職員の仕事内容|職場・職種の種類一覧や働くメリット

介護職(介護職員)とは、要介護者や高齢者の日常生活サポートをする仕事です。
仕事内容は、入浴介助・排泄介助・着脱介助・食事介助・体位変換といった「身体介護」や、掃除支援・洗濯支援・調理支援といった「生活援助」になります。

介護職の職場としては、「介護施設」「通所介護(デイサービス)施設」「医療機関」「訪問介護の利用者宅」などが一般的です。
職種は、ブルーカラーなら「施設介護員」や「訪問介護員(ホームヘルパー)」、ホワイトカラーなら「介護支援専門員(ケアマネジャー)」「施設長(管理者)」「介護事務」などがあります。
介護職の魅力は、なんと言っても、無資格・未経験・35歳以上でも就職や転職ができることでしょう。

本記事では、介護職・介護職員の仕事内容や職場・職種の種類、働くメリットについて、簡単にご紹介していきます。

目次

介護職・介護職員の仕事内容とは

介護職・介護職員とは、要介護者(日常生活を営むのに支障がある者)や高齢者(原則60~65歳以上の者)に対して、身の回りのお世話をする仕事になります。
仕事内容は、「身体介護」「生活援助」の主に2種類です。

仕事内容1.身体介護

身体介護とは、サービス利用者の身体に直接触れる介護になります。

身体介護の内容例は、以下のとおりです。
 ・入浴介助
  身体を洗ったり、拭いたりするサポート
 ・排泄介助
  トイレ排泄やおむつ交換のサポート
 ・着脱介助
  衣服を着替えるサポート
 ・食事介助
  食事や水分補給をするサポート
 ・体位変換
  定期的に身体の向きを変えるサポート

補足すると、身体介護にも「施設介護」と「訪問介護」の2パターンがあります。

仕事内容2.生活援助

生活援助とは、家事代行を中心とした日常生活のサポートになります。

生活援助の内容例は、以下のとおりです。
 ・掃除支援
  居室・キッチン・トイレ・浴室・洗面所の掃除など
 ・洗濯支援
  衣類を洗う、干す、取り込む、たたむ、収納するなど
 ・調理支援
  食材の買い物・食事作り・食後の片づけなど

補足すると、生活援助は、身体介護以外の「訪問介護」になります。

介護職・介護職員の職場4種類

介護職・介護職員の職場は、「介護施設」「通所介護(デイサービス)施設」「医療機関」「訪問介護の利用者宅」の主に4種類です。
ちなみに、それぞれ「入所系」「通所系」「入院系」「訪問系」といった分類が可能になります。

それでは、4つの職場の違いを比較してみましょう。

職場1.介護施設

職場が介護施設の場合、以下のような場所で働くことになります。
 ・有料老人ホーム
  元気な高齢者も対象になる「民間施設」
 ・グループホーム
  認知症の高齢者が対象の「民間施設」
 ・特別養護老人ホーム
  要介護状態の高齢者が対象の「公的施設」
 ・介護医療院
  介護と医療が両方必要な高齢者が対象の「公的施設」

注意点としては、夜勤のある仕事になる可能性が高いことです。

職場2.通所介護(デイサービス)施設

通所介護(デイサービス)施設が、職場になるケースもあります。
通所介護施設は、日帰りの介護サービスを提供しており、「夜勤なし」「固定の職場」が大きな特徴です。

職場3.医療機関

介護職・介護職員は、医療機関で仕事をすることもあります。
たとえば病院勤務の場合、看護師をサポートする看護助手(ナースエイド)のような立ち位置になるでしょう。
ちなみに、2024年3月に介護療養型医療施設が廃止され、介護医療院が代わりとなる施設と考えられています。

注意点として、夜勤のある仕事になるかもしれません。

職場4.訪問介護の利用者宅

訪問介護(ホームヘルプサービス)の職場は、在宅介護を利用する人の自宅です。
フルタイム勤務の正社員なら、5~6人の利用者宅を訪問することになるでしょう。

訪問介護は、日勤のみのケースが多く、夜勤は少ない傾向があります。

介護職・介護職員の職種5種類

介護職・介護職員の代表的な職種は、5種類です。
具体的には、「施設介護員」「訪問介護員(ホームヘルパー)」のブルーカラー2種類と、「介護事務」「介護支援専門員(ケアマネジャー)」「介護施設の施設長」のホワイトカラー3種類に分けられます。

職種1.施設介護員

施設介護員とは、介護施設(老人ホーム・グループホーム・介護医療院など)を利用する高齢者を介護する職種です。
一般的に介護職員と言えば、施設介護員を指すケースが多いでしょう。

施設介護員の仕事内容は、身体介護、すなわち利用者の身体に直接触れる介護がメインです。
基本的に毎日、入浴介助・排泄介助・着脱介助・食事介助・体位変換などを行います。
身体介護以外の仕事としては、高齢者向けのレクレーションを考えたり、話し相手になったりすることもあるでしょう。

職種2.訪問介護員(ホームヘルパー)

訪問介護員(ホームヘルパー)とは、在宅介護の利用者宅を訪問して、身の回りのお世話をする仕事です。
大きな注意点として、利用者宅への移動時間は無給になるため、訪問先によっては割に合わなくなるリスクがあります。

訪問介護員(ホームヘルパー)の仕事内容は、「身体介護」と「生活援助」の主に2種類です。
要介護度が高い利用者の場合は、入浴介助・排泄介助・着脱介助・食事介助・体位変換などの「身体介護」と、掃除支援・洗濯支援・調理支援などの「生活援助」の両方を行います。
要介護度が低い利用者の場合は、「生活援助のみ」になるでしょう。

職種3.介護事務

介護事務とは、介護施設や介護事業所で事務作業を行う仕事です。

介護事務の仕事内容は、以下のように多岐にわたります。
 ・窓口業務(電話・来客対応)
 ・介護報酬請求(介護保険請求)
 ・介護現場のシフト管理
 ・施設整備(設備の修繕依頼や備品管理)
 ・ケアマネージャーの補助

職場の円滑な運営を支える重要な役割を担っており、正確性や迅速な対応が求められます。また、コミュニケーション能力や基本的なパソコンスキルも必要とされる仕事になります。

職種4.介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護支援専門員(ケアマネジャー)とは、要介護者が適切な介護サービスを受けられるように支援する仕事です。

介護支援専門員(ケアマネジャー)の仕事内容は、主に以下になります。
 ・ケアプラン(介護サービス計画書)の作成や管理
 ・サービス利用希望者とサービス事業者をつなぐ調整
 ・利用者の介護費用や支援費用を管理する給付管理

ちなみに、介護支援専門員(ケアマネジャー)になるには、介護福祉士の資格をもっている場合でも、最短5年かかります。
無資格・未経験者の場合は、最短で8年かかるのが現状です。

職種5.施設長(管理者)

施設長(管理者)とは、介護施設などの責任者として、全体の管理を行う仕事です。
ホーム長と呼ばれることもあります。

施設長(管理者)の仕事内容は、「提供サービスの管理」「スタッフ採用」「社員育成」「収支管理」「行政手続き」など、管理業務全般です。
介護にまつわる専門知識や実務経験はもちろんのこと、リーダーシップやコミュニケーション能力も必要になります。

介護職・介護職員で働くメリットや魅力4選

介護職・介護職員に就職・転職をするメリットや魅力は、主に以下の4つです。

魅力1.無資格・未経験OKが多い

介護業界は人手不足が深刻化しており、無資格・未経験OKの求人が少なくありません。
ただ注意点として、2024年4月から、無資格者は「認知症介護基礎研修」の受講が義務化されています。

魅力2.35歳転職限界説がほぼ関係ない

世の中には35歳を過ぎると転職困難になる「35歳転職限界説」があるものの、介護職・以後職員は人手不足のため、40代でも転職先を比較的見つけやすい傾向があります。
介護の仕事に年齢制限はなく、体力があって、健康体であることが非常に重要です。

魅力3.シフト・髪色自由が多い

介護職の仕事は、シフトや髪型・髪色が自由な求人がたくさんあります。
特に、家庭の事情に合わせて、勤務日や勤務時間を選べることが魅力になるでしょう。

魅力4.キャリアアップしやすい

特に人気のあるキャリアアップの道は、介護支援専門員(ケアマネジャー)になることです。
介護福祉士の資格を取得すれば、最短5年で肉体労働から離れた仕事にシフトできます。

ほかにも、生活相談員(施設利用者やご家族と相談・連絡・調整などを行う職種)にステップアップする道もあります。
ちなみに、生活相談員になるための要件(たとえば実務経験など)は、自治体ごとに違うため要注意です。

まとめ

最後に、介護職・介護職員の仕事について、簡単におさらいしましょう。

介護職や介護職員の主な仕事内容は、「身体介護」と「生活援助」です。
具体的には、入浴・排泄・着脱・食事の介助、掃除・洗濯・調理の支援を行います。
介護の職場となるのは、要介護者・高齢者がいる施設、あるいはご自宅です。

介護職のキャリアは、施設介護員や訪問介護員(ホームヘルパー)から始まり、介護支援専門員(ケアマネジャー)や施設長(管理者)にステップアップしていきます。
特に、無資格・未経験・35歳以上でも就職・転職ができることが、介護職の魅力でしょう。

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