タクシードライバー(タクドラ)の給料事情は、「平均年収400万円前後」「平均月収33万8,500円」になっています。
タクシードライバーの給料が「固定給(A型賃金)」のケースは、ほとんどありません。
「固定給と完全歩合制の組み合わせ(AB型賃金)」もしくは「完全歩合制(B型賃金/C型賃金)」が多いです。
勤務地域は地方より都会、勤務時間は昼間より深夜に、給料が高くなって稼げる傾向にあります。
今回は、タクシードライバーの「平均年収・平均月収」「勤務スタイルと勤務時間」「給料・賃金の仕組み」について、お伝えしていきましょう。
タクシードライバーの平均年収・平均月収
タクシードライバー(運転手/乗務員)の平均年収、つまり年間の平均給料は、400万円ほどになります。
厚生労働省の『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、令和5年6月度の平均月収は33万8,500円であり、単純計算で12倍すると406万2,000円です。
タクシードライバーの平均月収は、令和4年と令和5年の『賃金構造基本統計調査』を比較すると、「4万4,400円」「15.1%」の増加となりました。
2024年問題によるドライバー不足の影響で、タクシードライバーを含む自動車の運転手・乗務員全般の給料が、増加傾向にあります。
(画像引用元:令和5年賃金構造基本統計調査)
ちなみに、タクシードライバーの給料は、勤務地域や勤務時間にも大きく左右されます。
勤務地域は、地方より都会のほうが給料が高い傾向にあり、直近では2025年大阪・関西万博の開催地「大阪」での需要が急増しそうです。
そして勤務時間によっても給料は増減し、特に夜遅くなると深夜手当で給料も高くなります。
タクシードライバーの勤務時間の種類
タクシードライバー(運転手/乗務員)の勤務スタイルは、「昼日勤」「夜日勤」「隔日勤務」の主に3種類です。
それぞれの勤務時間を比較していきましょう。
スタイル1.昼日勤
昼日勤(ひるにっきん)とは、一般企業勤務の会社員と同じような勤務スタイルで、日勤勤務とも呼ばれます
昼日勤の勤務時間は、「朝7時から夕方4時まで」「朝8時から夕方5時まで」が多く、始業時間は少し早めです。
スタイル2.夜日勤
夜日勤(よるにっきん)とは、夕方に始まり深夜に終わる勤務スタイルで、夜間勤務や夜勤勤務とも呼ばれます。
夜日勤の勤務時間は、「夕方5時から深夜2時まで」「夕方6時から深夜3時まで」が多く、日付をまたぐ勤務シフトが特徴です。
スタイル3.隔日勤務
隔日勤務(かくじつきんむ)とは、1日おきに勤務するスタイルで、「1日働いて1日休む」を繰り返す働き方になります。
隔日勤務の勤務時間は、「15~20時間」ほどの長時間勤務(休憩・仮眠時間あり)が多く、1回の勤務で2日ぶん近く働く傾向があるのが特徴です。
なお、2024年4月1日以降の勤務時間の上限は、以下のように規制されています。
隔日勤務者の2暦日の拘束時間は、22時間以内、かつ、2回の隔日勤務を平均し、隔日勤務1回当たり21時間以内です。
(引用元:厚生労働省)
タクシードライバーの給料・賃金の仕組み
タクシードライバー(運転手/乗務員)の給料の仕組みとしては、「A型賃金」「B型賃金」「AB型賃金」「C型賃金」の主に4種類あります。
それぞれの「定義」「メリット・デメリット」「向いている人」を比較していきましょう。
A型賃金(固定給+歩合給+賞与)
A型賃金とは、「固定給」「歩合給」「賞与(ボーナス)」などで構成される給与体系です。
基本的に、年功序列の固定報酬型であり、一般企業勤務の会社員の給料と類似しています。
とりわけ営業職とよく似た給与体系であり、一定以上の成果を上げれば給料にも反映される仕組みになっています。
ただ会社によっては、歩合給(インセンティブ)のない場合もあるでしょう。
A型賃金のメリットは、給料のなかに固定給が占める割合が高く、収入が安定している点です。
そのため、タクシードライバー初心者であっても、安心して仕事ができます。
一方のデメリットは、頑張って成果を上げても、高収入を狙いづらい点です。
また成果報酬型の働き方と比較して、勤務時間の自由度も低くなるでしょう。
A型賃金は、タクシードライバーの未経験者におすすめの給与体系ですが、都内タクシー会社でほとんど採用されていないのが実態です。
B型賃金(完全歩合制)
B型賃金とは、完全歩合制(オール歩合制)の給与体系です。
売上金額や走行距離に応じて報酬が変動する、成果報酬型の給料になります。
B型賃金のメリットは、売上金額が上がれば上がるほど、頑張れば頑張るほど稼げる仕事になる点です。
ちなみに、近年の「ドライバー不足」や「タクシー配車アプリの利用者数の増加」により、乗客は見つけやすくなっています。
一方のデメリットは、給料が変動し、A型賃金と比べて安定していない点です。
個人の売上金額が芳しくないときは、給料が低くなるリスクもあります。
なお完全歩合制の給与体系であるものの、法律によって、基本的に最低賃金を下回ることはありません。
B型賃金は、タクシードライバー経験者におすすめの給与体系になります。
AB型賃金(A型とB型の組み合わせ)
AB型賃金とは、A型賃金(固定報酬型の給料)とB型賃金(成果報酬型の給料)の給与体系を組み合わせたものです。
ちなみに給料のベースとなるのは、強いて言えばB型賃金寄りのケースが多く、つまり成果報酬寄りの傾向があります。
もちろん、A型賃金寄りのケースもあり、細かい給与計算は求人サイトなどでチェックする必要があります。
AB型賃金のメリットは、「安定した給料」と「頑張ったぶんだけ報われる給料」という両方の利点を兼ね備えている点です。
つまり「売上が低いときでも給料は激減することはない」「売上が高いときには給料にある程度反映される」という仕組みになっています。
一方のデメリットは、B型賃金ほど頑張りが報われるわけではない点です。
A型賃金の固定給の要素も含まれているので、その点は仕方ないと言えるでしょう。
AB型賃金は、タクシードライバーの未経験者におすすめの給与体系です。
2024年現在、多くのタクシー会社で採用されている仕組みになります。
C型賃金(完全歩合制&リース方式)
C型賃金とは、個人タクシー(個人事業主やフリーランス)に近い給与体系です。
タクシー車両は、ドライバー自身で用意する必要があり、「リース方式」とも呼ばれます。
C型賃金の給料は、売上金額から、タクシー会社に支払う「管理費」や車両のガソリン代・メンテナンス代といった「経費」などを差し引いたものになります。
C型賃金のメリットは、自分の仕事ぶりが、よりダイレクトに反映される点です。
個人タクシーのイメージに近く、働き方の自由度も高いことも長所になります。
一方のデメリットとしては、ガソリン代の高騰や車両メンテナンスなどによって、トータル収支がマイナスになるリスクがあることです。
そのため経費をできるだけ抑える工夫や、適切な収支管理を行う力も求められます。
C型賃金は、個人タクシー寄りのため、上級者向けの給与体系と言えるでしょう。
ちなみに、C型賃金を採用しているタクシー会社は、都会にほとんど存在しません。
まとめ
タクシードライバーについて詳しくお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
2024年現在、タクシー業界は深刻なドライバー(運転手/乗務員)不足に直面しており、業界全体で新しい人材の確保が急務となっています。そのため、多くのタクシー会社が新規採用に力を入れており、経験者はもちろん、未経験者に対しても積極的に門戸を開いています。
このような背景から、タクシードライバーの給料も上昇傾向にあります。特に、都会や夜間の勤務では高収入を得やすい環境が整っています。また、働き方や給料の仕組みも多様で、自分に合ったスタイルで働くことができる点も魅力です。
もし、タクシードライバーの仕事に興味がありましたら、今が絶好のタイミングです。安定した収入を得ながら、自分のペースで働けるこの仕事に、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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