営業(営業職)とは?15種類の営業スタイルや仕事内容、必要スキル、やりがい

営業の仕事は、漠然としていて、実際問題イメージしづらくありませんか?
実は、ひとくちに営業(営業職)と言っても、15種類以上の職種があります。

法人営業テレアポ営業受付営業
個人営業テレコール営業カウンターセールス
新規開拓営業飛び込み営業深耕営業
ルート営業インサイドセールス海外営業
訪問営業反響営業メディカル営業

この一覧表のように、営業職は仕事内容が幅広いため、網羅的に把握することが重要ポイントなのです。
今回は、営業職の「仕事内容」「種類」「必要スキル」「やりがい」といった全体像について、簡単にわかりやすく解説していきます。
営業職の漠然としたイメージを、具体的にイメージできるようになることが、本記事のゴールです。

目次

営業(営業職)とは、どんな仕事?

営業(営業職)とは、新規顧客(主に見込み顧客)や既存顧客に、自社の商品・サービスを提案して、最終的に販売につなげる仕事です。

営利目的、すなわち会社が利益を得るための活動全般を意味します。

会社にもよりますが、営業職の仕事内容は、「アプローチする企業の選定」「顧客課題の解決策提案」「見積書の作成」「請求書の発行」「アフターフォロー」など多岐にわたります。

営業と聞くと、売り込む仕事のイメージが強いかもしれませんが、それは業務の一部に過ぎません。

実際には、顧客とのやりとりをして、上司や他部署の方に報連相(報告・連絡・相談)をするなど、細々とした泥臭い業務もあるのが現実です。

そして営業という職種を細分化すると、15種類(顧客別2種類/営業スタイル別13種類)ほどの仕事に分類でき、それぞれ特徴に違いがあります。

それでは、もっと具体的に、職種別の仕事内容を見ていきましょう。

顧客別の営業(営業職)2種類

営業(営業職)の種類は、対象顧客別に考えると、大きく2つに分けることが可能です。

法人営業(BtoB営業)

法人営業とは、会社や組織にアプローチをする営業スタイルです。

取り扱い商材は、オフィス用品・工業製品などの「有形商材」や、広告・ITツール・金融サービスなどの「無形商材」になります。

営業を行う時間帯は、平日の日中が多いです。
法人営業のなかでも、企業同士で取引する場合は、BtoB営業と呼ばれます。

個人営業(BtoC営業)

個人営業とは、一般消費者や個人事業主といった個人にアプローチする営業スタイルです。

取り扱い商材は、不動産・自動車などの「有形商材」や、保険・人材・通信サービスなどの「無形商材」になります。営業を行う時間帯は、平日の日中だけではなく、休日の日中になることも多いです。

個人営業のなかでも、企業が個人(消費者や個人事業主)と取引する場合は、BtoC営業と呼ばれます。

13種類の営業(営業職)スタイル

営業(営業職)の種類は、営業手法別に考えると、主に以下の13個に分けることが可能です。

営業スタイル[1] 新規開拓営業

新規開拓営業とは、新規顧客の獲得を目的としている営業スタイルです。

簡単に言うと、自社の商品やサービスを利用したことがない顧客に、新規の利用を促す活動になります。

初対面の方にセールスをかけることが多く、第一印象がたいへん重要です。

営業スタイル[2] ルート営業

ルート営業とは、自社と取引実績のある既存顧客に、セールスやきめ細かいフォローを行う営業スタイルです。

「何かお困りごとはありませんか?」などとヒアリングして、顧客課題の解決策を提案することが多く、御用聞き営業と呼ばれることもあります。

いつもお世話になっている得意顧客を対象とすることが多く、長期的によい信頼関係を維持することが重要です。

営業スタイル[3] 訪問営業

訪問営業とは、会社や個人宅を直接訪問して、対面でセールスを行う営業スタイルです。

訪問営業にも、事前にアポイントをとる「テレアポ営業」、アポイントなしで訪問する「飛び込み営業」などの種類があります。

ただ、DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速によって、リモートの営業にシフトしてしまった企業も多いです。

営業スタイル[4] テレアポ営業

テレアポ営業とは、新規顧客の電話番号リストなどに片っ端から電話をかけて、アポイントをとる営業スタイルです。

テレアポ営業のゴールは、「一度、お話だけでもよろしいでしょうか?」などとアポイントを獲得することであって、基本的に販売するところまでは狙いません。

「会ってみたい」と思われるような話し方が、テレアポ営業の必須スキルになります。

営業スタイル[5] テレコール営業

テレコール営業とは、新規顧客の電話番号リストなどに片っ端から電話をかけて、成約(受注)をとる営業スタイルです。

テレアポ営業の最終ゴールは、アポイントではなく、成約(受注)まで結びつけることになります。

基本的に顧客と直接会うことなく、商品やサービスの説明を行い、購買行動をとってもらう難易度の高い営業手法です。

営業スタイル[6] 飛び込み営業

飛び込み営業とは、アポイントなしで、会社や個人宅を直接訪問する営業スタイルです。

アポイントありの営業と比較して、成約率が低く嫌がられる傾向があり、メンタルがやられる方も少なくありません。

断られ続けても折れないような、メンタルが重要な営業手法と言えます。

営業スタイル[7] インサイドセールス

インサイドセールスとは、電話・メール・Web会議システムなどを活用して、非対面で見込み顧客にセールスをかける営業スタイルです。

インサイドセールスの立ち位置は、外回りの営業部とマーケティング部のあいだになります。

見込み顧客の育成、すなわち受注確度を高めるフォロー業務など行い、商談などは外回りの営業(フィールドセールス)にバトンタッチしていきます。

営業スタイル[8] 反響営業

反響営業とは、電話やメールで問い合わせてきた見込み顧客にセールスをかける営業スタイルです。

たとえば広告やプレスリリースを打って、そのPR活動に反応してくれた方に行う営業になります。

反響営業は、ターゲット顧客の見込み度合い(受注する可能性)が高く、効率的なセールス手法です。

営業スタイル[9] 受付営業

受付営業とは、来客対応や電話対応などの受付業務で、購入や入会の相談があったときに行う営業スタイルです。

顧客の話をよく聞いて、極力待たせないように気をつけて、適任の営業担当者につないでいきます。

顧客をたらい回しにしないで、スムーズかつ丁寧に対応することが重要です。

営業スタイル[10] カウンターセールス

カウンターセールスとは、店頭のカウンター(細長いテーブル)に訪れた顧客に対応する営業スタイルです。

たとえば不動産会社・旅行会社・携帯電話ショップなどのカウンターに訪問した顧客に対して、商品やサービスの説明をして、最終的に成約を狙います。

簡単に言えば、顧客が求めているものを読み取り、最適な商材を提案していく仕事です。

営業スタイル[11] 深耕営業

深耕(しんこう)営業とは、既存顧客に対して、定期的な訪問や連絡を実施し、信頼関係を深めることで売り上げアップを図る営業スタイルです。

顧客の課題や潜在ニーズを深掘りして、相手の目線に立ってソリューション(解決策)を提案していきます。

深耕営業では、人と誠実に向き合って、信頼関係を築くスキルが欠かせません。

営業スタイル[12] 海外営業

海外営業とは、海外市場、すなわち海外の会社や個人にセールスをかける営業スタイルです。

外国人とメールや電話をすることが多いため、高い語学力、特に英語力が求められます。

海外駐在員になる場合は、3〜5年ほど現地に派遣されて、任期が終わると帰国するといったイメージです。

営業スタイル[13] メディカル営業

メディカル営業(医薬営業)とは、医薬品や医療機器のセールスを行う営業スタイルです。

製薬会社の営業部に所属し、病院や調剤薬局などの医療関係者に自社商品を販売するケースが多いです。

ちなみに、メディカル営業の従事者は、MR(医薬情報担当者:Medical Representative)とも呼ばれます。

営業(営業職)の必要スキル

営業職・営業担当者に求められるスキルは、主に以下の3つです。

必要スキル[1]コミュニケーション能力

営業の仕事は、自社の製品やサービスを購入してもらうための商談が多く、高いコミュニケーション能力・交渉力が求められます。

営業担当者のなかには、どういう流れで商談を進めるかを考えた「トークスクリプト(台本)」を準備している方もおり、上手に話す力は欠かせません。

ただやみくもに話すのではなく、戦略的に考えながら話すという高度なコミュニケーションが求められます。

必要スキル[2]ヒアリング能力

営業職に求められるスキルは、話し方ばかりに目がいきがちですが、実は聞き上手になることも非常に大切です。

商談で何を話すかよりも、顧客の話に耳を傾け、抱えている課題やニーズを聞き出す「ヒアリング能力」のほうが重要だったりします。

顧客ニーズを満たした、納得のある提案をするためにも、ヒアリング能力は欠かせません。

必要スキル[3]情報収集・分析能力

商談や電話対応で、顧客の質問に即答するには、普段から情報を収集し分析しておくことが必要です。

何を聞かれても、すぐに的確な回答ができる営業担当者は、信頼されて成約につながる傾向があります。

営業担当者も、お役立ち情報や顧客データの収集・分析を行い、セールスに活かす姿勢が重要なのです。

営業(営業職)のやりがい・楽しい理由

営業職・営業担当者のやりがい(楽しい理由)としては、主に以下の4つが挙げられます。

やりがい[1]努力が数字に表れる

営業の仕事は、自分の頑張った結果が、売上金額などの数字にダイレクトに表れます。

会社のノルマや達成目標さえクリアしていれば、上司から「よく頑張った」とほめられて、イキイキと仕事ができます。

営業職が楽しすぎると言われる理由は、成果さえあげれば、自由にのびのび行動させてくれることもあるからです。

やりがい[2]成果を出せば高収入が狙える

営業インセンティブ(成果によって基本給に上乗せされる報奨制度)のある会社では、営業の仕事は、成果をあげれば高収入が狙えます。

営業インセンティブのない会社でも、昇進・昇給の対象になりやすく、収入アップにつながるでしょう。

特に不動産・保険・医療などの業界は、歩合給・出来高給・業績手当といった営業インセンティブが多い傾向にあります。

やりがい[3]出会いが多く人脈が広がる

営業の仕事では、社内外のさまざまな人と関わることになり、自然と人脈が広がります。

人と関わることが好きな方にとっては、たくさんの人との出会いやつながりがあることに楽しいと感じることでしょう。

またお客様に信頼され仲よくなると、既存顧客に新規顧客を紹介してもらえるといったケースもあります。

やりがい[4]課題解決能力が向上する

営業の仕事をしていると、顧客の課題や問題に対して、どのような解決策があるかを考える「課題解決能力」が向上します。

ビジネスでもプライベートでも、何か問題が起きたときにすぐに解決できるようになると、楽に生きることができます。

そして課題や問題をうまく解決できたときには感謝されることも多く、やりがいを感じることでしょう。

営業(営業職)の仕事のまとめ

営業職は、自社の商品やサービスを顧客に提案し、販売を促進する重要な役割を担っています。多岐にわたる仕事内容と、顧客別、手法別のさまざまな営業スタイルを理解することが、この職種の魅力と挑戦を把握する鍵です。高いコミュニケーション能力、傾聴スキル、そして情報収集・分析能力は、営業成功のために不可欠です。営業の仕事は、努力が直接成果につながり、高収入を目指すことができるほか、多くの人との出会いを通じて人脈を広げ、課題解決能力を高めることができます。これから営業職に挑戦する方々にとって、これらのスキルとやりがいは、キャリア形成において貴重な財産となるでしょう。

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