内定を勝ち取るために多くの求職者が通る道“面接”。
事前対策として、質問内容や回答パターンを言葉の引き出しとして用意している方も多いと思います。
そんなあなたに質問です。
もし面接時企業側に「何か質問はありますか？」と問われたとき、あなたはなんと答えますか？
「。。。」となってしまった方は、逆質問の落とし穴に落ちかけていると言えるでしょう。
今回は面接対策で意外と見落としている“逆質問”の質問例とポイントをご紹介していきます！
逆質問とは
逆質問は、面接官から「何か質問はありますか？」と聞かれることです。面接の最後や面接官の質問が一段落したあとに、多い質問になります。
初めて面接をする人がよくハマりがちな落とし穴は、本当に聞きたいことをそのまま聞いてしまうことです。面接官が逆質問をするのにも、ちゃんと意図をくみ取り回答するようにしましょう。逆質問の意図として以下が挙げられます。
- 当社にどれだけ興味をもっているか？
- 当社の志望本気度はどれくらいか？
- 当社について、どれだけ研究しているか？
いろいろな意図はありますが、目的はあくまでも採用の判断材料を集めること。興味・本気度や研究度合いなどを図る手段として、逆質問が行われるのです。
求職者の興味・本気度や研究度合いが低いと、面接官は内定を辞退されるかもしれないと考えます。そうなると、会社にとっては今までの時間と労力が水の泡ですよね。このような事態を避けたいといった企業側の狙いも隠れています。
求職者は、これらを踏まえた事前準備が大切です。「その場で思いついた質問」と「練りに練った質問」では、評価に差が出てくることは明らか。質問を用意しておくことで、ほかの求職者と差別化を図りましょう。
逆質問時のポイント
では、この逆質問を攻略するにはどうしたらいいのでしょうか。ポイントは5つあります。
- 前向きな質問をする
- 質問は最低3つ用意しておく
- 事前に調べてわかることや面接官が話していた内容は避ける
- 自分なりの仮説をもって質問する
- 面接官の立場になって質問を考える
ポイント[1]：前向きな質問をする
逆質問は、アピールにつながるため、前向きなものを選びましょう。下記に5つ質問例と前向きポイントをご紹介します。
- もし採用していただける場合、配属先はどこになりますでしょうか？
前向きポイント：内定をもらうことが、前提の話になっています。 - 配属先の社員と、一度お話する機会を設けていただくことは可能ですか？
前向きポイント：積極性がうかがえます。 - 社内の雰囲気を見させていただくことは可能でしょうか？
前向きポイント：面接後などに社内の様子を見たいというのは、意欲の表れでもあります。 - 入社までに必要なスキル・資格等があれば教えていただきたいです。
前向きポイント：勉強熱心なイメージがあります。 - 参考までに、配属後の一日スケジュールを教えてください。
前向きポイント：自分が働く姿を思い描こうとしているので好印象です。
このように質問を通じて、意欲や積極性などをアピールすることも可能なのです。
ポイント[2]：質問は最低3つ用意しておく
逆質問の対策として、3つ以上質問を考えておきましょう。なぜなら、「何か質問がありますか？」という質問のあとに、「ほかに質問はありますか？」「まだありませんですか？」と、さらに逆質問を求められるケースがあるからです。特に1回目の逆質問がいいと、面接官も興味をもってくれて、もっとないかと質問してくることがあります。つまり、今後につながる前向きな質問は、面接官にとって、この人が入社したらどのようになるかイメージを持つためにさらに逆質問をします。4問以降の質問を求められることは少ないですが、求められた際は「私の方では以上になります。お忙しい中ご回答いただきありがとうございます」と伝えるとスマートでしょう。
ポイント[3]：事前に調べてわかることや面接官が話していた内容は避ける
調べれば簡単にわかること、面接官が話していたこと、面接官が答えにくいことなどは、質問しないことをおすすめします。
- 企業理念は何ですか？
インターネットで調べれば、すぐにわかるため企業に対しての興味度が低いと捉えられてしまいます。 - 能力を伸ばしてくれる環境でしょうか？
会社は知識やスキルを伸ばす専門学校のようなところではありません。自発的に行動してくれないというマイナスなイメージになってしまいます。 - ノルマが達成できなかったらどうなりますか？
仕事ができない人が言いそうな言葉は、使わないほうがいいでしょう。 - 特にないです。
1質問目から「特にないです」と言ってしまうと、「御社に興味がないです」のように聞こえてしまいます。 - 残業はありますか？
「仕事をしたくない」のだと、受け取られる可能性があります。
このほか、TPO（時と場所と場合）に合っていない質問も減点につながるので、気をつけるようにしましょう。
ポイント[4]：自分なりの仮説をもって質問する
「御社に入社するまでに、○○の勉強をしておいたほうがいいと思うのですが、どう思われますか？」のように、自分なりの仮説をもったうえで質問することもポイントです。ただ単に「何を勉強するといいですか？」と聞くよりも、好印象だからです。自分なりに考えている姿勢が伝わり、能動的に動いてくれそうだと感じます。
ポイント[5]：面接官の立場になって質問を考える
もし自分が面接官だったら、どんなことを質問してもらえると、うれしいでしょうか？仕事内容・人間関係・給料・転勤・人事異動・職種・ビジョン・必要なスキル・資格など、多角度から考えられます。それらのうちで、どんな質問をする方を評価するでしょうか。そうやって考えていくことが、逆質問を考えるヒントになります。
まとめ
面接での逆質問は、ただの質問タイムではなく、あなたの企業への関心や仕事への真剣度をアピールする絶好のチャンスです。前向きな質問を準備し、自己の興味やキャリアプランに関連づけることで、面接官にあなたの積極性や情熱を伝えましょう。また、質問内容を事前に熟考し、面接官の立場に立って考えることで、その場での質問だけでなく、将来のあなたの姿勢や働き方にも興味を持ってもらえるはずです。この逆質問を活用して、面接での印象を一層強くし、内定への道を切り開きましょう。
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