面接に呼ばれる志望動機の書き方|異業種・未経験者向けのコツ

「なかなか面接に呼んでもらえないけど、いったい何がダメなのだろう……」と思ったことはありませんか?それはもしかすると、志望動機の書き方に問題があるかもしれません。今回は、転職面接に呼ばれる志望動機の書き方のコツをご紹介します。

目次

異業種・未経験者の志望動機の書き方

まずは異業種で職務経験がないケースの志望動機の書き方から説明します。異業種・未経験者の場合、少し引け目を感じてしまうこともあるかもしれません。たしかに、同業種・経験者のほうが優遇されやすいという側面はあります。なぜなら、企業は即戦力を求める傾向があり、スキルがない状態から教えていくのであれば新卒生を採ればいいと考えるからです。しかし、打開策もありますので、ご安心ください。

ポイント[1]:ポータブルスキルをアピールする

ポータブルスキルとは、業種や職種が変わっても持ち運び可能なビジネススキルです。英語が話せたり、Excelの高度な操作ができたりするのであれば、それは他社でも転用できる可能性があります。このようなポータブルスキルがあれば、積極的にアピールしていきましょう。

ポイント[2]:興味や熱意をアピールする

なぜその仕事に「興味」を持ったのか、きちんと説明できるようにしましょう。ときにポータブルスキルよりも「熱意」が感じられる人を評価するケースもあります。スキルはあとから身につけることができますが、「興味」や「熱意」は精神的なもので、そう簡単に身につくものではありません。そのため、アピール要素になるのです。

同業種・経験者の志望動機の書き方

反対に同業種・経験者の場合は、異業種・未経験者と比べて、有利に転職活動を進めることができます。というのも、前職の「実績」が強いアピール材料になるからです。

方法[1]:選りすぐりの実績をアピールする

実績をアピールするためにも、これまでやってきたことを棚卸ししましょう。まずは、ノートアプリやメモアプリに、できるだけ多くリストアップしてみるのです。次に、応募先に評価してもらえそうなものを絞ります。そして、グルーピングしていき、2~3つに集約。最後の仕上げとして、それをわかりやすく説明できれば最高のアピールになるでしょう。

方法[2]:実績がないのなら、いまからつくる

もし「誇れるような実績や成果が見当たらない……」という方がいましたら、いまからつくってしまいましょう。いまの仕事を全力でやれば、それも評価してもらえるかもしれませんよ。

同業種・経験者の場合は、実績・成果を武器に、志望動機を書きましょう。

志望動機の書き方のコツ

デキるビジネスパーソンは、PREP法を使って文章を書いたり、話をしたりすることが多い傾向にあります。PREP法とは、「Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)」の順で話を伝えるフレームワークです。これを志望動機の書き方にも応用することで、わかりやすい志望動機をつくることができます。

P(結論):私は最先端のデジタルマーケティングを追いかける仕事をしたいと考えています。
R(理由):なぜなら、現在○○メーカーのIT担当の仕事をしており、集客の面白さ・楽しさに気がついたからです。
E(具体例):特にSEOに精通しており、SEO検定1級を取得しています。現在勤務している会社では「デジタルマーケティング」というキーワードで、検索順位23位から5位に上げることができました。またCTAボタンの効果的な設計などを通じて、CV率も1%から3%まで向上させることができました。貴社でのコンサルティングサービスでも、これらの技術は活かせると考えています。
P(結論):このように、前職で培った知識を活かして、最先端のデジタルマーケティングを追求したく、貴社を志望いたします。

上記の例文を参考に、ぜひPREP法を使った志望動機の書き方にトライしてみてください。

業界によっても履歴書を変えてみる

少し補足すると、業界や個々の会社によって書き分けることも重要なポイントです。なぜなら、業界や企業に合わせて書くことで、求める人物像に近づけることができるからです。

コンサルティング業界なら、論理的、分析的な書き方(求める人物像は、飛び抜けて頭のいい人だと予測しました)
人材業界なら、人間的な魅力を感じさせる書き方(求める人物像は、人から信頼され、情熱を感じさせる人だと予測しました)
ベンチャー企業なら、自ら考えて行動する姿勢が感じられる書き方(求める人物像は、マニュアルがなくても動いていける人だと予測しました)

応募する業界や会社がどんな人物を求めているか仮説を立てて、どんな書き方をするか決めましょう。求める人物像と合致するように、書き方を工夫してみてくださいね。

絶対避けてほしい志望動機の書き方

さきほど望ましい志望動機の書き方を紹介しましたが、反対に絶対避けてほしい志望動機もご紹介します。NGな書き方は、下記のとおりです。

NGケース[1]:結論が最後のほうに出てくる書き方

特に大企業に応募するとなると、人事担当者も何通もの履歴書に目を通します。そのなかで、パッと読んで何が言いたいのかよくわからないものがあれば、すべて読まれることなく不採用と判断されてしまいかねません。

NGケース[2]:不平・不満などのネガティブな思いから転職をしたいという書き方

次に、「不平・不満などのネガティブな思いから転職をしたい」という書き方です。「よりよい仕事ができるようになりたいから」という理由の応募者と「いまの会社が嫌で仕方がないから」という理由の応募者は、どちらを採りたいと思うでしょうか?もちろん、前者になります。給料が低い、職場環境が悪いといったことは、実際に思っていても、口に出すことではありません。

「自分が人事担当者の立場だったらどう思うのか」という視点も大切なポイントですよ。

志望動機の書き方の注意点

最後に注意点として、志望動機で「嘘をつく」ことはおすすめできません。その理由は、下記のとおりです。

理由[1]:後々行動や態度でバレてしまうから
人事担当者は、あなただけではなく日々たくさんの方と面接をしています。そのため見抜く力は抜群です。応募者の言動が、嘘か本心か見抜くためにさまざまな質問をされます。そのときつじつまが合ってないと、嘘をついていると認識されてしまい、信用を失ってしまいます。
理由[2]:ミスマッチが生じてしまうから
面接時にうまく企業に合わせた回答をしたとしても、いざ入社してみて合わないところに就職してしまえば、自分の首を絞めることとなりかねません。仕事にストレスを抱えてしまったり、新たな就職先を見つけなければならなかったり、ご自身にとってデメリットになってしまいます。

そうはいっても、内定欲しさに、志望動機を盛りたくなることもあるかもしれません。そんなときは、「本音を言い換える」ことで対処しましょう。

単純作業でやりがいがない→裁量権の大きい仕事がしたい
自分の意見を聞いてもらえない→風通しのいい職場で働きたい

このように、志望動機で「嘘をつく」のはNGですが、「言い換える」のであれば、許容範囲でしょう。

まとめ

転職面接において、志望動機は非常に重要な要素です。異業種・未経験者はポータブルスキルや熱意を、同業種・経験者は実績と成果を中心にアピールすることが求められます。PREP法を用いて構成された、説得力のある志望動機を用意することが大切です。また、業界や企業の特性に合わせて志望動機を調整し、不平不満を避けることも忘れずに。何よりも、嘘をつかず、自己の本音を上手く表現することが内定に繋がる鍵となります。これから転職活動を行う皆さん、ぜひこれらのポイントを心掛けて、成功への一歩を踏み出しましょう。

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